水戸の梅―偕楽園と銘菓―

茨城県の水戸にある偕楽園は、水戸第9代藩主徳川斉昭公が「衆と偕(とも)に楽しむ場」として始めた庭園で、金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三大名園と謳われ、人びとに親しまれています。
梅が有名な公園で、毎年2~3月の梅花の開花時には、全国から観光客が押し寄せます。

梅の種類は約100品種、総数3000本もの梅が園内に植えられ、梅まつりの期間中は、野点茶会や琴の野外演奏などの催しも行われています。

この梅を使ったお菓子として生まれたのが水戸の銘菓「水戸の梅」です。

白あんを求肥で包み、さらに蜜に漬け込んだ赤紫蘇の葉でくるんであります。
上品なあん、モチっとした求肥と、ふくよかな梅の香りとほのかな酸味が、口中で渾然一体となって広がります。

水戸市の「亀印製菓」「井熊總本家」がそれぞれに元祖を名乗り、他にも「水戸の梅」を製造販売する老舗菓子屋が数多くあります。
偕楽園の梅同様に、味わいも姿や色も、店それぞれに異なります。偕楽園のお出での際は、「水戸の梅」を買いまわって、味比べするのも一興です。

また、水戸には「水戸の梅」の他にも、「のし梅」や「梅羊羹」といった梅を使った和菓子もよく知られています。
お土産に茨城県水戸の梅の和菓子を持ち帰って、ふくいくたる香りも届けたらいかがでしょうか。