工芸品「笠間焼」

関東の陶器市として有名なのが、茨城県笠間市で開催される陶器市です。
春の「陶炎祭(ひまつり」、秋の「匠のまつり」は、多くの観光客がこの笠間市に押し寄せます。

笠間焼は、江戸中期の1770~80年台から作り始められました。箱田村(現笠間市箱田)に在した久野半右衛門が、信楽の陶工の始動によって築窯したのがことの始まりであったとされています。
後に笠間藩によって保護されて日用雑器が作られました。
幕末から明治においては、技術革新による大量生産が可能となり、陶工に携わる者が飛躍的に増加しました。
戦後は、陶器需要の減少という危機にも直面しましたが、1950年に茨城県窯業指導所が開設され、技術改良と研究、また陶工が養成されて、粗陶器の生産から工芸品としての陶器生産へと舵を切っていったのです。
戦後の経済成長を追い風にして笠間焼は隆盛し、1980年には100を超える窯元が在するまでになりました。

現在では、多くの陶芸作家が在する地として、また窯業産地として、笠間は栃木県益子と並ぶ有名な窯業産地となりました。

笠間焼の特徴は、戦後に形成された自由な作風にあります。
この笠間の気風は、全国各地から若い陶芸作家らが参集し、個々それぞれに独自の作風を展開しているからです。

陶器市は、茨城県の一大イベントです。200件以上の陶芸家や窯元、また販売店が集い、その個性的な作品が所狭しとイベント会場に並びます。
素敵な茨城県民と出会うことがあれば、一度はこの活気あるイベントに足を運んで、好みの作家の作品を探してみるのも楽しいですよ。